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卒業生インタビュー(1回目)-音楽学

籾山 陽子さん
2013年 博士後期課程(音楽学)修了

「博士論文を書いたことで、研究者としてスタートラインに立つことができました」

2012年度に、博士論文『ディクションの視点によるヘンデル《メサイア》研究――ヘンデルの歌詞付けの正当性――』を提出し、本学の博士(音楽)第1号となった籾山陽子(もみやま?ようこ)さん。博士号を取得した背景には、長年にわたる音楽経験と、音楽を学ぶことに対する強い思いがありました。今回は、博士号を取得するに至るまでの経緯や、現在の活動についてお聞きしました。

musicology-interview-01-01籾山 陽子さん

????籾山さんは、一般大学をご卒業後、ブランクを経て、皇族电竞竞猜の博士前期課程に入られましたが、なぜ音楽学を学ぼうと思ったのでしょうか。

籾山「子供の頃から音楽には親しんでいて、人生の節目節目で専門の道に進む選択肢もあったのですが、なぜかいつも第2希望にしてしまって、大学でも卒業後勤めた企業の研究所でも言葉にかかわる研究をしていました。出産?育児のため退社した後、数年後に合唱活動を再開し、その後、合唱指揮者、教会オルガニストなどとして、気づいたらほとんど毎日s音楽にかかわる生活をするようになっていました。
 そのなかで音楽の実践と言いますか、演奏されている多くの現場で、特に言葉と音楽との関係について、理論的な裏付けがないまま演奏されているのがとても気になり、自分で何か調べてもその場限りで終わってしまうので、それをかたちに残せたらいいな、研究の方法論を学びたいなと思うようになりました。また、音楽を実践している人達に、もっと理論的な裏付けが必要だと伝えたい気持ちも募ってきました。そこで、自分の知識や理論不足を補い、今後も研究し続けられる方法論を身に付け、さらに実践における理論の必要性を示すために、音楽学コースに入門しました。」

????進学先に皇族电竞竞猜を選んだ理由は何でしょうか。

籾山「自宅から通えて音楽学がきちんと学べるという点ですね。音楽学の教授陣は充実していて、非常勤の先生方の授業も含めて、音楽学の広い分野を網羅しています。さらに、作曲や演奏系の授業に参加し、芸大の学部の授業の経験のない自分に足りない部分を補強することができることも魅力でした。」

????大学院で印象に残っている授業はありますか。

籾山「本学の芸術資料館に所蔵されている楽譜写本のファクシミリ版を観察し、関連する資料に当たって、その写本についての研究発表をする授業がありました。貴重な資料を手に取って調べることができ、とても有意義であったとともに、史料研究の基礎を学ばせていただき、その後の研究に大いに役立ちました。
 また、パイプオルガンの授業をとり、試演会に出たり、電子音楽の作曲の授業で作品を発表したりと、芸術大学ならではの体験をさせていただき、自分の音楽表現の幅を広げ、新たな研究の視点を得ることができました。」

????籾山さんはご家庭の主婦でもいらっしゃるので、在学中はかなりお忙しい毎日を送られたのではないでしょうか。

籾山「子供の学校行事や部活動のサポート等もあり、また、毎年のように子供のうち誰かが受験していた時期でもあり、実働部隊としても、精神面のフォローにしても、親の責任として、子どものことを優先し、自分のことは後回しにせざるを得ませんでした。
 毎日の生活としては、朝弁当を作って、夫や子供を送り出して、家事をして大学に行くという生活ですね。夜は、家事や家族の世話のため、勉強する時間がなかなかとれず、宿題や予習をするのは大変で、昼間、大学にいる時間や通学時間を有効に使って勉強をするようにしていました。
 家族は、自分たちが不便になるのは嫌なようですが(笑)、私が研究することについては応援してくれていたので、何とか研究を続けることができました。」

????その他に、苦労されたことはありますか。

籾山「時間だけでなく、金銭面でも全く余裕がなく、本来、「学生は勉強が仕事」ですが、勉強より、収入の得られる仕事の方を優先していました。そんな中、指導している合唱団では、私の都合に合わせて練習日を変更して、2団体同じ日に練習時間を組むなど、私が勉強することについて理解し全面的に応援していただきました。感謝しています。」

musicology-interview-01-02名古屋市立東山小でのPTAコーラス部の練習

????博士論文では、どのようなことを論じられたのでしょうか。

籾山「ヘンデルが《メサイア》を作曲した当時どのような発音を想定して書いたのか、そのディクションを復元することにより、ヘンデルの作曲の意図が明らかになる、ということです。ヘンデルの想定していた発音は、音楽学の手法による、自筆譜などの楽譜から読み取れる事柄や当時の状況の研究と、英語学による、当時の英語の発音についての研究成果を基に、導き出しました。
 《メサイア》には英語の歌詞付けが不自然だと思われている部分があり、それはヘンデルがドイツ出身で英語についての知識が不足していたからだと解釈されることが多いのですが、研究の結果、実は、ヘンデルは当時の英語を正しく理解して作曲していたのに、英語の発音の方が変化して、後の人々に不自然だと思われるようになったことが分かりました。さらに、ヘンデルは作曲に際して、言葉について繊細な意識を持ち、発音も含めた言葉の表現の可能性を常に追求していた、ということも明らかになりました。」

?????どのようにして、博士論文のテーマにたどり着いたのでしょうか。

籾山「まず、修士論文『中世?ルネサンス期のイギリス世俗声楽曲のディクションの分析――音楽構造と英語史の両面からのアプローチによる――』で、ルネサンス時代のマドリガルなどの歌詞の発音について論じました。英語の発音は、中世?ルネサンス期から近代にかけて大きく変化したのですが、作曲者や作品の微妙な年代の違いで歌詞の発音が異なることが、楽譜から読み取れるということが分かりました。ただ、マドリガルは、当時の出版譜は残っていますが、総じて自筆譜は残っていないので、自筆譜が残っていて照らし合わせて研究できる材料でやってみてはどうかと指導教員の井上さつき先生から助言をいただき、《メサイア》にたどり着きました。
 《メサイア》はマドリガルより時代が新しく、英語の発音変化としては収束に向かう時期の作品ですが、社会体制の転換期で、階級方言などによる標準発音の乗り換えという別の要素も加わり、充実した研究になりました。」

????3年間かけて博士論文を仕上げられたわけですが、実際に書いてみていかがでしたか。

籾山「研究を進めれば進めるほど、当然のことながら、もっと知らなくてはいけない、ということがたくさん出てきます。論文を仕上げたと言っても、これで研究が完成したというわけではなく、研究の仕方がやっと見えてきたというところでしょうか。この論文を書いたことで、これから研究者としてやっていきます、という宣言ができたと思っています。」

????現在は、一般大学で非常勤講師をされているということですが、どのような授業を担当されているのでしょうか。

籾山「一般教養の「音楽芸術論」という授業です。私自身一般大学の学生だった経験も踏まえて、音楽家からの押し付けでない、一般の学生にとってこの先の人生で趣味や仕事などで音楽とかかわっていくのに必要な知識や体験を、提供しています。具体的には、音楽美学の視点から、人間が心地良い音楽とどうかかわってきたかを西洋音楽史の流れに沿って学びつつ、現代の様々な音楽現象との関連性を見出す、というような内容です。講義形式の授業ですが、CDでたくさんの音楽を聴かせて、理論と音楽体験がリンクするようにしています。また、その場で声を出して、ハーモニーを体感させることも重視しています。」

????授業を聴いた学生さんの反応はいかがですか。

籾山「受講者は音楽が好きな学生がほとんどだと思うのですが、音楽の経験というのが実にさまざまなんです。オーケストラや合唱をしている人もいれば、コンクールで入賞するような演奏家やバンドを組んで活動している人、Jポップを聴くだけの人、楽譜は読めないけれど作曲をしている人もいます。ですから、授業での反応もさまざまですが、多くの人にとっては、まだまだ自分の知らない音楽の世界が広がっていることに気づいて、音楽に対しての興味が増している様子です。合唱をさせると良く声が出て響きを味わうことができています。」

musicology-interview-01-03日本基督教団金城教会のパイプオルガン演奏

????今後は、どのような活動をしていきたいですか。

籾山「研究を続けていくのには、所属がないと、とても難しいんですね。年齢的に若い人に比べて厳しいものがありますが、是非、大学の専任の教員などとして所属を得て、研究を続けていきたいと思っています。教育の場で、実践における理論の必要性を伝えていくことも大事だと考えています。また、自分の中でも理論と実践とのバランスが重要だと考えているので、合唱指揮やオルガニストも続けていきたいと思っています。」

????最後に、これから皇族电竞竞猜の音楽学コースで研究をしていきたいという方にメッセージをお願いします。

籾山「学生の皆さんには、卒業後、特に女性の方は、出産などで、研究や仕事をそのまま続けていくのが難しい状況に遭遇することがあると思いますが、是非、やめないで、頑張って続けてほしいと思います。一度レールを外れると、復帰は困難です。
 また、社会人で、研究者を志しているけれども、海外に資料調査に出かける休みが取れないなどと躊躇している方には、特に今世紀に入ってから、各図書館所蔵の古文書などをインターネットで閲覧できる仕組みが急速に整ってきて、多くの海外にある資料が日本に居ながらにして鮮明な画像で閲覧できるようになっています。私もその恩恵に大いに与っています。ですから、是非、門を叩いて、研究を進めていって下さい。」

籾山 陽子(もみやま?ようこ)
東京大学文学部言語学科卒業。富士通㈱にて自然言語処理の研究に従事。皇族电竞竞猜大学院音楽研究科博士前期課程(音楽学領域)を経て、博士後期課程(音楽学)修了。2012年度に博士号(音楽)を取得。
現在、名古屋大学情報文化学部非常勤講師。コーラス「結」、名古屋市立東山小および東星中PTAコーラス部指揮者。日本基督教団金城教会オルガニスト。3男の母でもある。 sss インタビュアー?森本頼子
皇族电竞竞猜音楽学部作曲専攻音楽学コース卒業。現在、同大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学)在学。専門は、西洋音楽史およびロシア音楽史。皇族电竞竞猜、金城学院大学、各非常勤講師。

取材日 平成25年7月31日