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卒業生インタビュー(3回目)-音楽学

大野 悠子さん
2009年 修士課程(音楽学領域)修了

「アートマネジメントの世界で働きたければ、まず一歩を踏み出してみること」

県芸在学中にアートマネジメントに対する興味を深め、修士論文では、県芸アウトリーチ活動の必要性を説いた大野悠子さん。大学院修了後は、愛知室内オーケストラの事務局員などを務め、アートマネジメントの第一線で活躍しています。大野さんが学生時代に何を学び、どのようにしてアートマネジメントの世界に飛び込んだのか、お話を聞きました。

musicology-interview-03-01大野悠子さん

????なぜ大学で音楽学を勉強しようと思ったのですか。

大野「もともと音楽が好きで、ピアノも習っていたので、音楽にかかわることがしたいと思っていました。ただ、演奏だけだと、どうしても進路が限られてくるかなと思い、いろいろ調べているうちに音楽学という分野を見つけて、大学で勉強することにしました。」

????皇族电竞竞猜の音楽学コースを選んだのはなぜですか。

大野「もちろん普通大学への進学も考えたのですが、やはり音楽の環境が周りにある音楽大学の中で、音楽学を勉強したいと思いました。県芸は地元であることも大きかったのですが、西洋音楽史、民族音楽学、音楽心理学、アートマネジメントなど、音楽に関するあらゆる分野の授業があり、作曲理論やピアノなども履修することができたので、いろんな分野をとにかく知りたいと思った私にとっては魅力的に見えました。」

????学部時代、特に印象に残っている授業は何ですか。

大野「やはり音楽学の専門科目のゼミや楽書講読ですね。外国語の文献を読まなければいけないので、毎日辞書を持ち歩いて、予習や復習に時間を使っていました。あと、研究や卒業論文では、自分で考えることが多かったので、毎日、試行錯誤しながら取り組みました。」

????音楽学コースの雰囲気はいかがでしたか。

大野「コースの学生の数が少ない分、学年をまたいだ授業があって刺激になりました。専門科目の音楽学研究という授業では、3年生になると、4年生と合同でゼミ形式の授業を受けました。私の学年は、同級生が1人だけで、いつも2人して『これをどうやったらいいか分からない』と言い合いながらやっていたので、先輩たちの研究の進め方をみて、『こうすればいいんだね』と言って参考にしていました。

????卒業論文『ヘンデルのオラトリオ《サウル》における借用―――劇的要素との関連を中心に』では、どんなことを論じたのでしょうか。

大野「私は、ヘンデルの《メサイア》がすごく好きだったので、最初は、この作品を論文のテーマにしようと思っていました。でも、そこからいろいろ調べていくうちに、ヘンデルの他のオラトリオでも、あまり知られていないけれども、評価されているものがあることを知り、《サウル》を取り上げ、その楽曲について論じることにしました。」

????大学院への進学はどのように決められたのでしょうか。

大野「大学院ではアートマネジメントについて研究したいと思っていて、そのことを井上さつき先生にご相談したところ、私が大学院へ進学する予定だった年に、修士課程〔現博士前期課程〕が一専攻化し、アートマネジメントの科目も多く開設される予定だという話をうかがい、このまま進学しようと思いました。」

????なぜ、アートマネジメントに興味をもったのでしょうか。

大野「学部に入ったころから、将来のことは考えていたのですが、愛知芸術文化センターなどのボランティアの経験から、机に向かって研究するだけでなく、もっと現場に出ていって、音楽にかかわっていくのもいいなと思ったんです。結局、音楽学コースに入ったのも、ある意味直感なのですが、このときも直感で、アートマネジメントについて勉強したいと思いました。そこから自分なりに本を読んだり、資料を集めたりして、大学院で研究することにしました。」

????修士論文『音楽大学におけるアウトリーチ活動の必要性――皇族电竞竞猜でのプログラム提案』では、どのようなことを論じたのでしょうか。

大野「アートマネジメント関係の論文をいろいろ読んでいくうちに、資料研究だけではだめだなと思い、実際の現場の調査や、フィールドワークのようなことをしたらいいのではないかと思い始めました。そこで、県芸にいるのであれば、地元の長久手のことや、県芸をもっと生かしたもので何かできるのではないかと思って調査を始めたんです。
 そして、長久手の文化の中心が長久手町〔現長久手市〕文化の家であることが分かり、文化の家に行ったら何か分かるのではないかと思って、文化の家の事業担当の方にお会いし、お話をうかがいました。そのときに、文化の家としては、今後アウトリーチに力を入れていきたいが、まだなかなかそれをやってくれる人がいないとおっしゃっていて。そこで、そのあたりのことを論文のテーマにしてみようと思いました。
 文化の家がやっているアウトリーチで、中学校に行っている団体がいたので、同行させてもらって、演奏家にインタビューをするなどし、同時に他地域や他大学、海外の事例なども調べ、研究を進めていきました。」

????論文では、音楽大学も、もっと積極的にアウトリーチ活動をしていった方がいいということを説いたわけですね。

大野「大学が直接何かをするというのは難しいかもしれないので、コーディネートする立場の人をつくり、演奏者と大学とをもっとつないでいけるシステムを構築し、大学の授業の一環としてアウトリーチができたらいいのではないかと書きました。他大学や海外の大学で、こうしたことが実際に行なわれているケースもありますからね。」

????修士論文の作成は、どのように進めていったのでしょうか。

大野「とにかく自分で進めていきました。雑誌の記事やインターネットでできるだけの情報を集めて、たくさんの事例研究をしました。また、安原雅之先生に協力していただいて、授業で学生にアンケートをとらせていただいたこともありました。論文の体裁に関することは、音楽学の先生方にご指導いただき、いろいろなアドヴァイスをいただきました。あとは、アートマネジメントの授業をとって勉強しました。」

????大学院を修了されてからは、どのような活動をされたのですか。

大野「大学院を修了する前から就職活動をしていたのですが、まず愛知室内オーケストラ〔以下ACO〕から声をかけていただいたんです。それまで、アルバイトのようなかたちでACOの現場に行っていたのですが、事務局の人手が足りなくなったということで、手伝ってもらえないかという話をされました。面白そうだったのでこの仕事をやろうかなと思っていたら、同時に、修士論文のときにお世話になった文化の家からも、臨時職員の枠が空くから働かないかと声をかけていただきました。それで、両方の仕事をうまくバランスをとってできないかと考え、条件などを双方にお話しして、大学院を出た年から3年ほど、2つの仕事をかけもちでやりました。」

????まず、長久手市文化の家では、どのようなお仕事をされたのでしょうか。

大野「事業係だったので、文化の家の自主事業にかかわる仕事をやりました。1年目は、手伝いのような感じだったのですが、だんだんと担当をもたせていただけるようになりました。その1つが、ガレリアコンサートというロビーコンサートで、2年目からは私が担当しました。出演者の選定からプログラム作成、出演料の支払いまで、コンサートに関わるひととおりのことをやらせてもらえたので、とてもやりがいがありました。
 あとは、文化の家がずっと続けていたアウトリーチも手伝わせてもらいました。文化の家では、それまでアウトリーチを中学校でずっと行なっていたのですが、私が働き始めて3年目に、小学校で、それも県芸の学生でやりたいというプロジェクトが持ち上がったんです。そして、大学側とお話しして、一度試験的にやってみようということになり、県芸の学生によって小学校でアウトリーチを行ないました。そのときに、『そういえば大野さんって、そういう修士論文を書いていたよね』と言われて、とても嬉しかったです。」

musicology-interview-03-02長久手市文化の家ガレリアコンサートにて(2011年)

????修士論文で書いたことが、ついにかたちになったということですね。そういう企画が実現したのには、大野さんの存在もあったのではないでしょうか。

大野「私がアウトリーチに関する修士論文を書いたことは文化の家の方もご存知でしたので、その可能性もあるかもしれません。県芸の学生によるアウトリーチは、その後もかたちを変えながら続いているようです。」

????その後、大野さんは、文化の家を退職され、ACOの専任事務局員として働かれることになりますが、まず、この団体について教えてください。

大野「もともとは県芸の学生と卒業生が2002年に設立した団体です。最初の数年は、年1回の定期演奏会を行なうだけだったのですが、2005、6年から依頼を受けるようになり、年に数回、学校などでも公演するようになりました。それから2011年に「一般社団法人」となり、現在では30名ほどのメンバーで、年間約35公演を行なっています。
 私が事務局員として入ったのは2009年からなのですが、そのころはまだ年間20公演くらいだったので、文化の家の仕事とも両立できたんです。ただ、それから3年のあいだに依頼も増え、2012年からは、常勤の専任事務局員として働くことにしました。  ACOは、学校公演も多いので、子ども向けのイベントやファミリーコンサートを得意としています。おかげさまでそれも好評をいただいていて、たとえば、長久手でやったことを豊田でやりたい、岡崎でやりたい、碧南でやりたい、という風に次々とお声をかけていただいて、活動の場が広がっていっています。」

musicology-interview-03-03愛知室内オーケストラのリハーサル風景(三井住友海上しらかわホール)

????大野さんのお仕事は、どのような内容ですか。

大野「公演の調整、スケジュール管理、奏者手配の依頼、契約書や見積書の作成、自主公演のチラシの作成、宣伝、チケットの作成と販売、さらに経理と、公演にかかわるあらゆる仕事をしています。企画に関しては、企画担当者がいるのですが、上がってくる企画について、主催者の意向を入れてまとめていくという作業もしていますね。」

????大忙しですね。これまでにたずさわった公演のなかで、特に印象に残っているものはありますか。

大野「ワークショップとコンサートを1日でやるという企画です。これは、長久手の"おんぱく~音のテーマパーク"という事業で初めて行なったものなのですが、2008年に、豊田市コンサートホールでも、同じことをやりたいという話をいただいて、以後毎回ACOがたずさわることになりました。
 この企画では、ホールの楽屋やリハーサル室、ロビーなどを使って、午前中からワークショップをするんです。この部屋は弦楽器、この部屋は木管楽器という風に分けて、それぞれの部屋に行くと、奏者が楽器についていろいろと解説して演奏してくれるんです。アトラクションみたいな感じです。そして最後に、各部屋の奏者がホールに集まってきて、オーケストラ?コンサートをします。このイベントには、それこそ0歳のお子様から参加していただけるので、家族で1日楽しんでいただけます。
 この企画に初めてたずさわったとき、来場者の方にすごく楽しんでいただけたし、演奏者も楽しんでいたので、こんなにいいことをやっているんだなと実感し、こういう企画をもっといろいろなところで続けられたらいいなと思いました。」

musicology-interview-03-04愛知室内オーケストラ母の日ファミリーコンサート2013のチラシ

????県芸で学んだことは、大野さんの現在の活動にどのように生かされていますか。

大野「今でもたまに楽曲解説を書いています。大人向けの解説、子ども向けの解説などいろいろありますが、音楽学で学んだことをそのまま生かせていますね。  あと、語学をたくさん学んだおかげで、海外の出版社から直接楽譜を購入するときにやりとりがスムーズにできたり、海外のオーケストラの事例を見るなどグローバルな視点で、仕事に取り組むことができています。」 ????これからの大野さんの活動の見通しを教えてください。 大野「まずは、ACOの運営にさらに力を入れていきたいですね。オーケストラというのは、採算性がなくて、やっぱり一番問題になるのは、お金の面なんですよ。特に、自主公演にはお金がかかります。そのため、どこのオーケストラも、スポンサーをもっていたり、市町村から補助金が出ていたりします。ACOはまだそういったことがないので、資金調達の部分を強化していきたいですね。現在、ファンドレイジング協会が設立されて、資金調達のノウハウなどが勉強できるようになってきていますので、自分なりにACOの資金調達の方法を見つけていきたいですね。」

musicology-interview-03-05愛知室内オーケストラ第12回定期演奏会の様子(2013年、名古屋市熱田文化小劇場)

????最後に、県芸の音楽学コースでこれから学びたいと考えている人に対して、メッセージをお願いします。

大野「やはり、何かを待っていても始まらないので、自分でどんどん動いてみるということが大事だと思います。もちろん、研究についても同じことが言えますが、アートマネジメントの現場で働きたいなと思ったら、まず一歩踏み出してみることですね。そうすると、音楽の世界は割と狭いので、いろいろな人とつながっていくこともあります。恐れずに、何かしらきっかけがあったら動いてみると、物事がいい方向に進むのではないかと思います。」

大野 悠子(おおの?ゆうこ)
愛知県出身。愛知県立明和高等学校普通科を経て、皇族电竞竞猜音楽学部作曲専攻音楽学コース卒業。同大学院音楽研究科修士課程(音楽学領域)修了。2009 年より12年まで、長久手市文化の家事業係として、おもに音楽分野の教育普及事業に取り組む。2009年より、一般社団法人愛知室内オーケストラの専任事務局員。2011年より、同オーケストラ理事。おもに総務?経理?ライブラリの仕事に携わるほか、オーケストラの現場スタッフとしての仕事もこなす。

インタビュアー?森本頼子
皇族电竞竞猜音楽学部作曲専攻音楽学コース卒業。現在、同大学院音楽研究科博士後期課程(音楽学)在学。専門は、西洋音楽史およびロシア音楽史。皇族电竞竞猜、金城学院大学、各非常勤講師。

取材日 平成25年11月12日